下半身と逆下半身【株塾・相場師朗の手法その1】

ざっくり図解で説明
まずは図解でざっくり解説していきます。

赤い線は5日移動平均線です。


下半身は5日移動平均線(MA5)の上に半分以上、陽線で出た状態


逆下半身はMA5の下に半分以上、陰線で出た状態



下半身はしばらくMA5の下にローソク足があって、初めてMA5の上に出たときです。図のようにずーっと下げてきて、ぴょこっと出たところが理想的。逆下半身はその逆。


相場式では基本的な(空)売り、買いのポイントは、この下半身と逆下半身で行います。


実際のチャートで見てみましょう
ここでは実際のチャートで下半身と逆下半身を見てみましょう。

赤丸が下半身、青丸が逆下半身のポイントです。このチャートを見れば、下半身で買えば上げが取れるし、逆下半身が出た時に売りを入れれば下げが取れることが分かります。このチャートでは全体的に上げ基調なので、下げはあまり取れませんが、上げは大きな利益が見込めます。


下半身と逆下半身だけでも、なんか上手く行きそうでしょ?では次のチャートを見てみましょう。

同じく赤丸が下半身、青丸が逆下半身のポイントですが、上手くいかないケースが多いことが分かります。下半身と逆下半身だけを判断材料にするとチャートの状況によって、上手くいくケースと行かないケースがあることを覚えておいてください。


下半身と逆下半身だけに頼らず、他の手法も併せて良いポイントで、下半身と逆下半身でエントリーするようにしてください。


流れに乗らないと失敗する
ではどういうところの下半身は失敗する可能性が高いのでしょう?下のチャートを御覧ください。

きれいに下半身のサインが出ています。ここで買いを入れると想定しましょう。

下半身が出たから買ったのに、結果下げてしまいましたね。このチャートでは基本下げ基調なので、下半身であっても買いを入れると失敗することが多いです。


逆に一番上のチャートのように、上げ基調での下半身はとても有効です。とくにPPPのときは下半身で勝てる確率はとても高くなります。


また2番目のチャートのように、方向感が定まらないときは、上げも下げも狙わない方が無難です。


こういう場面は上手くいく
逆に最初のチャートのように、流れに沿うと上手くいきやすいです。下記のチャートを見てください。

PPPで上げ基調のときに下半身が出ています。ここで買いをエントリーしてみると・・・

その後もキレイに上がっていきますね。全体の流れが上げのときは下半身だけでも上手くいくケースが多いです。他の銘柄、他の期間でも同じような動きをしますので、ぜひご自身で確かめてみてください。


まとめ
以上のことをまとめますと・・・


  • 買いのエントリーは下半身
  • 売りのエントリーは逆下半身
  • 方向感が定まらないときはエントリーしない
  • 方向が逆のときはエントリーしない
  • 流れに逆らわなければ上手くいくことが多い

以上を踏まえて、上手にトレードしてください。